Wednesday, January 13, 2010

台湾の携帯で簡体字ピンイン入力

い ま手元にNOKIA N97miniがあります。台湾で購入したものです。キートップに注音符号が印刷されています。中国語の文字入力は注音輸入法のみ。簡体字ピンイン入力は 出来ません。その昔、台湾で中国語を学んだときに注音入力を学んだことがありますが大昔のこと、ほぼ忘れかけていると思います。それなりに一字一字確認で きるのですが、どの記号がどのキーにあるのか、全くわかりません。何しろ昔はPCで中文など考えられなかった時のことですから。キーのどこに対応している かをイチから学ばなければならないのです。興味半分手探り状態で試してみましたが途中で諦めました。もうそんな根気がありません。

NOKIA N97miniにはハードウェアキーボードがついています。QUERTYフルキーボードです。これが使えなければ宝の持ち腐れ。あれこれネットを行き来し て見つけたのが「捜狗輸入法」という簡体字ピンイン入力のFEP。Symbian S60V5上で使える。注音入力の台湾製携帯上でピンイン入力できる。それもハードウェアキーボードで。

ネット上で時々見かけた話題、台湾の携帯を買おうとしたけど、買ってしまったけど、簡体字ピンイン入力出来ない、出来なかった。日本で中国語を学ぼうとす るとピンイン輸入法になりますから、台湾にきて戸惑うことになります。でもそんな心配をこのソフトは吹きとばしてくれます。注音入力の台湾テンキー携帯で も簡単に簡体字ピンイン入力できるんですね。なおかつこのFEP、設定次第で繁体字と簡体字を切り替えて表示入力できます。

私は中国と台湾を行き来しています。そんな環境のなか、NOKIA使いにはとても便利なソフトなのです。とはいえ、今やiPhoneやAndroid携帯 で簡単マルチランゲージが可能になりましたので、かつてのようにケータイはNOKIAノキアと騒ぐことも少なくなっていくのではないでしょうか。私にとっ て、NOKIAの携帯はおそらくE71・E72やE63あたりが最後になるかもしれません。これらの携帯電話はいまだに最高の使い勝手を与えてくれていま す。

[図-1] 捜狗輸入法のアイコン












[図-2] 繁体字・簡体字・日本漢字で「新年快楽!お年玉頂戴!」

Monday, January 11, 2010

NOKIAで快適 日中英マルチランゲージ

[気がつけばこのblog、五年前が最後の投稿ですよ、ちょっとは考えてあげないといけませんね。未だに東アジアなアタシですから、中国語がらみの記事はこちらでも紹介することにしました。]


私の手元にあるフルキーボードの香港版NOKIA E71とE63でマルチランゲージが「快適に」できるようあれこれいじったお話......

香 港・大陸で携帯を購入すると中国語入力FEPがのっかっている。ピンイン入力という大陸で利用されているローマ字入力のFEPののっかった携帯である。こ こ台湾ではパソコンをはじめとして多くの人たちは「注音符号」という日本語で言う仮名を使って入力している。漢字の書き方書き順に詳しい方は五筆画という 数字キーを用いた入力方法も搭載されている。しかし漢字がわかっていないと活用できない。私は落第である。

香 港・大陸の携帯に日本語FEPを組み込めば日中英のマルチランゲージ環境が出来上がる。日本語FEPには「松茸」などいくつか使えるものがある。ただ日中 を切り替えながら文を作成するにはいささかの制限事項にでくあわす。たとえば「松茸」の場合、言語設定をPhone Language、Writing LanguageともにEnglishにしておかないとフルキーボードをフル活用できない。言語入力を中文設定にしておくと、「松茸」では [,] [?] [’] [/] [@] などが直接入力できない。言語を変更してその都度システムの言語設定をしなおさないとならない。これでは気軽に切り替えながら日中文が作れない。

もう一つの厄介は、標準搭載の中文FEPが単漢字変換なことだ。ひと文字入れれば連想文字がでてくるものの、やはり少なくとも単語変換してほしい。「松茸」はそれができる。それだけに単語変換可能な中文FEPがどうしても欲しくなる。

で 最近使い始めたのがQQピンインというFEP。こいつを使うと、「標準FEP」と「松茸」の組み合わせで不自由した個所が一つをのぞいて解決できた。QQ ピンインはA4という単漢字ではなく最低単語単位での変換が可能なインテリジェントIMEである。OVI Storeでも扱っているように他にもA4を使ったIMEはいくつかある。しかしQQを選んだのは、変換能力とか、どれだけ単語をのせているかとか、なん て話ではない。単にビジュアルがいい。ただそれだけ。

「標 準中文FEP」と「松茸」の組み合わせで不自由したのは、「松茸」は言語設定をPhone Language、Writing LanguageともにEnglishでなければいくつかの記号が入力できなくなる。ところが「QQピンイン」は言語設定をPhone Language、Writing LanguageがEnglishでも動く。オーこれで問題解決、ともに英語環境で使えば両者共存。

「松 茸」もしくは「QQピンイン」の環境設定画面をバックグラウンドで立ち上げておき、ホームキー長押しで「松茸」もしくは「QQピンイン」の環境設定を呼び 出し、「松茸」もしくは「QQピンイン」に切り替えれば、なーんの問題もなくマルチランゲージ。PCのショートカット(たとえば「Alt + Shift」)にかなり近づいたことになる。とりあえずめでたしめでたし......。

なんだ単に中文で単語変換可能になっただけじゃないか、などとはおっしゃらないでください。入力の手間は大幅に軽減されるのです。

で、最後にこの環境設定の問題点とはというと、他のアプリ、サードパーティーアプリは快適にマルチランゲージできるのに、なんとContactsだけはまったくの英語環境そのままになってしまうこと。さあどうしますかね......。

次は注音符号携帯でピンイン入力なんて環境を探ってみるつもりです。また簡体字に不慣れな台湾の方への贈り物、簡単字を簡単に繁体字に変換してしまうソフトも紹介してみたいと思います。

では日中英混在文作成の一例をご紹介。


・QQピンイン入力に設定されている状態でNotesを開く。シフトキーを押すごとに中->小文字英字->大文字英字->数字->中と変わっていくので、英字を選択し英文を作成してみる。



・次に日本語文を作成する。Charキーの長押しで設定画面がでるので、4の輸入法管理を選択する。



・K3Matsutake(松茸)を選択し、ホームキーの長押しでAppli ManagerからNotesを選択、画面上部に[あ]がでて日本語入力に切り替わっているのがわかる。


・変換して日本語文章が出来上がり。つづいてホームキーの長押し、Appli Managerから先ほど開いたままのQQピンイン設定を選択する。
・輸入法管理でQQピンインを選択する。


・中国語入力が可能になるので適当に文章を作成してみる。一つの文節まで変換可能(でない場合もある)。選択画面の扱いもすっきりしていて好ましい。QQピンインを選んだ理由の一つ。

・「!」を入力すると自動的に変換が完了する。これで英日中混在の文章が出来上がる。簡単でしょ!
・E63はE71と違い、CtrキーとCharキーが分かれているのと、キーがほんの少しとはいえ大きくなったので入力がとてもしやすくなっている。E63はお勧めの一台です。......いまさらなんですけどね